仲俊二郎(なかしゅんじろう)
小説作家- 経歴
- 1941年生まれ。大阪市立大学経済学部卒業後、川崎重工業に入社。長年プラント輸出に従事。20世紀最大のプロジェクトといわれるドーバー海峡トンネル工事を受注し、成功させる。後年、米国系化学会社ハーキュリーズジャパンへ転職。ジャパン代表取締役となり、退社後、星光PMC監査役を歴任。その後、経営コンサルタントとして、企業相談、講演、著述などに従事した。70歳になる前に、これからの残りの人生をどう生きるかを考え、小説作家になろうと決心。そして日商岩井海部八郎をテーマにした「我れ百倍働けど悔いなし」を栄光出版社から出版(商業出版)。続いて現在まで5,6冊出版している。
大学卒業後、長年、川崎重工でプラント輸出に従事し、47歳で米国系化学会社ハーキュリーズジャパンへ転職。日本企業と外資系企業の両方を経験し、アメリカ経営の良い点、悪い点を実体験した。これを生かし、退職後、ビジネスコンサルタントとして講演や著書を出版していたが、70歳になるとき、残りの人生をどう生きるかについて考えた。そこで若い時の夢であった小説家になろうと決心。元日商岩井副社長の海部八郎をテーマにした「我れ百倍働けど悔いなし」を商業出版し、以後、地道ながら5,6冊出版を続けている。「小説家になろう」という熱情と根性がそうさせた。最近は明治維新のヒーロー由利公正を描いた「龍馬が惚れた男」を上梓した。小説家であれ何であれ、夢をもって体当たりすることで道は開けると信じている。今や人生100歳時代、サラリーマンを終えた後の生き方をどうするか。高齢者のみならず、企業の現役諸氏にそのヒントを提供できればと思っている。また20世紀最大のプロジェクトといわれるドーバー海峡トンネル工事について、これまで講演を行ってきた。如何に受注し、契約交渉を行い、赤字を黒字に転換できたか、そのノウハウを、実体験に基づいて解説する。これらから、異文化の中で如何にして成功を成し遂げるか、多くのヒントを得ていただけると信じる。 - 講演テーマ
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【明治維新のヒーロー由利公正-維新150年・日本の課題】
幕末、福井藩下級武士の由利公正は疲弊した藩財政を画期的な財政政策で立て直し、その後、明治新政府の財政責任者(大蔵大臣)になってからは、日本で初めて太政官札を発行して、殖産興業の基礎を築いた。五箇条の御誓文の起草者でもある。坂本龍馬は由利の経済・財政に対する能力を高く評価し、福井藩松平春嶽に由利を新政府に出仕させてもらえるように懇願。暗殺される5日前にも福井藩家老当てに手紙を書き送っている。由利公正の太政官札がなければ、新政府の東征軍は旧幕府軍に敗れていただろう。翻って未曾有の国債借金を抱える現在、由利の意表を突く画期的な発想・政策から学ぶべきことが多くあると考える。
【商売の原点はここにある-日商岩井を五大商社育てた海部八郎】
「三井、三菱を追い抜け」と、自ら地球上を駆け回り、熾烈な受注競争を勝ち抜いた伝説の商社マン海部八郎のビジネスに対する生き方。神戸の一介の地方商社を如何にして有数の大商社に育てたか。そこには「どうぞこの商品を買って下さい」という、揉み手の懇願型セールスではなく、常に誠心誠意、商品説明を尽くし、顧客を納得させる熱意と真心があった。世界の空(航空機)と海(造船)を征し、陸(機械、建設)を席巻しかけた順風満帆のとき、負の運命が訪れる。自衛隊のFX商戦で裏金疑惑を突かれ、失脚するのである。
【70歳で小説作家になる-人生100歳時代の生き方へのヒント】
人生100歳時代と言われる現代、我々は如何にして老いを生きるか。青春とは、顔の皺や手足の衰えで測るのではなく、心の中の熱い思い、希望、冒険心をいうのだ。理想を失った20歳の青年より、燃える心を持つ70歳の老人の方が青春なのである。自分はサラリーマンの後、70歳で小説家を志し、出版した(商業出版)。その後、6~7冊上梓して現在に至っている。「小説家になろう」という熱情と根性がそうさせた。翻って、作家であろうと、自分史制作、趣味の絵、英会話、社会貢献等、何であれ、夢をもって体当たりすることで道は開けると信じている。サラリーマンを終えた後の生き方をどうするか。高齢者のみならず、企業の現役諸氏にそのヒントを提供できれば望外の喜びである。
【20世紀最大のプロジェクト・ドーバー海峡トンネルを掘る】
川崎重工の営業のプロジェクトマネージャーとして、ドーバー海峡のトンネル掘削機の工事を受注し、大赤字を大黒字に転換させた。世界的な受注競争を如何にして勝ち抜いたか、そして受注後大赤字を如何にして大黒字に転換させたか。そこには契約書の諸条件を有利に持ち込む交渉術と、発想の転換による臨機応変の営業戦術があった。海外プラントを成功させるためのノウハウを、実体験に基づいて解説する。これらから、異文化の中で如何にして成功を成し遂げるか、多くのヒントを得ていただけると信じる。
【近代日本女子教育の先駆者下田歌子-日本最初のキャリアウーマン下田歌子】
歌子は自身の努力と皇后の厚い信頼で異例の出世を果たした。それを妬む誹謗中傷の嵐の中、実践女学校を創立、華族女学校学監、学習院女学部教授として、女子教育の必要性と地位向上に道を開いた下田歌子の凛として生き方。アメリカから帰国した津田梅子に教師の職を提供し、生活を支え、再度のアメリカ留学にも滞在費の面倒を見ている。
【田中角栄アメリカに屈せず】
総理就任3ヵ月で日中国交正常化を実現、独自の資源外交を展開する田中角栄に、大国アメリカの巧妙で執拗な罠。不世出の男の政治生命を奪い去った権力に肉薄する。 - 著書
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・龍馬が惚れた男ー明治維新を財政面から支えた由利公正(栄光出版社)
・凛としてー近代日本女子教育の先駆者下田歌子(栄光出版社)
・サムライ会計士ー昭和のジョン万次郎と呼ばれた竹中征夫(栄光出版社)
・大正製薬上原正吉とその妻小枝ーわずか七人の会社からの出発だった(栄光出 版社)
・この国は俺が守るー田中角栄アメリカに屈せず(栄光出版社)
・我れ百倍働けど悔いなしー昭和を駆け抜けた伝説の商社マン海部八郎(栄光出 版社)
・ドーバー海峡の朝霧(ビジネス社)
ビジネス書として、
・総外資時代キャリアパスの作り方(光文社)
・アメリカ経営56のパワーシステム(かんき出版)→本名の仲元俊二にて上梓
公開日:2018年10月30日
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