金野聡子(きんのさとこ)
紙本(しほん)・書籍保存修復- 経歴
- 2000年10月、Frances King English Language Courseに語学留学のため渡英。
2001年10月、Southwark College、Diploma in Art and Designに進む。
2年のコースであったが1年で単位取得。
2002年10月、University of the Arts London, Camberwell College of Arts, BA(Hons)Conservation(美術保存修復)無条件入学を許可される。
同大学に通う傍らUniversity of the Arts London, London College of Printing, Conservation Binding TechniquesとAdvanced Bookbindingの夜間コースに通い製本技術を修得。
紙本保存修復学生としてThe London Fire Brigade Museum 並びにThe Society of
Antiquaries of Londonでの作品保存・修復プロジェクトに参加。
The London Guildhall Library Printed Books and Manuscripts Conservation Studio研修に於いては”The 20th century Directory collection”の保存修復プロジェクトを単独で任される。
2005年7月、University of the Arts London, Camberwell College of Arts, BA(Hons)ConservationをFirst Class Honours(最高栄誉称号)取得卒業。
卒業論文”The Conservation of a Nineteenth Century Scrapbook”は日本人の著書としては初めてThe London Guildhall Libraryに所蔵作品として永久保存されるという栄誉を 受ける。
同年9月本帰国後、紙本(しほん)・書籍保存修復士として活動を開始。大船渡市在住の医師、山浦玄嗣氏所蔵の洋書(聖書並びに神学書)4冊、保存修復治療に取り組む。
2007年より岩手県立図書館より図書館本治療講師として紹介され、岩手県内の市町村に於いて図書館本治療の出前講座を行っている。また、東日本大震災で被災した紙資料(史料、写真等)の救済処置活動についての講演、並びに男女共同参画関連の講演についての依頼をうけている。
古文書、公文書等、紙を素材とする作品の保存治療、書籍(布、革を含む)の保存修復を専門としている。
■「図書館本の取り扱いと治し方」講師
■書籍(和書・洋書)保存・修復
■紙を素材とした古文書(史料)の保存・修復
■作品・資料保存箱の作製
■東日本大震災直後より、大船渡市に於いて被災写真(記憶に残る記録物)の洗浄指導、個人所蔵古文書等の救済活動を行っている。
■河北TBCカルチャーセンター・仙台エスパル教室
“紙を綴じる愉しみ~製本入門編~ Bookbinding; Step by Step“講師 - 講演テーマ
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図書館ボランティアや職員向けの『図書館本の取り扱いと治し方』、
東日本大震災により被災した資料(史料、写真等、思い出の品)の救済処置についての『記憶に残る記録をつなぐ』、
男女共同参画について『自分らしく輝いて-今、私にできること-』 - 著書
- 2014年2月28日、児童書出版社「くもん出版」より、わたくしを主人公としたノンフィクション児童書『思い出をレスキューせよ!-“記憶をつなぐ”被災地の紙本・書籍保存修復士』(著者:堀米 薫)が全国発売。
- メディア
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イギリス・Sky TV:2011年3月17日放映、
日本経済新聞:“写真特集”2011年4月26日・7月18日掲載、
イギリス・ロイター通信:2011年4月11日・2012年2月21日掲載、
アメリカCBS TV:2012年3月9日放映、他
公開日:2017年03月13日
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